<浜松開誠館 赤き血のイレブン 7>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン 7>
第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。
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FW岡田瑛太(3年)は6年間の集大成を見せる。生まれは愛知県豊橋市出身だが、中学1年時から同校中等部でプレー。毎日自宅から約2時間の道のりで通学してきた。高校入学後は朝練習があったため、5時35分の始発電車に乗り、練習後の帰宅時間は午後10時を過ぎることも少なくなかった。家族のサポートにも感謝し、「一番頑張ったことは毎日学校にくること。そこは自慢できます」と胸を張る。
フィジカルの強さを前面に出して戦う選手がそろう中、チームでは異彩を放っている。今年1月の新チーム始動時からレギュラーをつかんだ。得意なプレーはドリブル。相手の意表を突く股抜きやスピードの緩急を使った突破が武器だ。体格は169センチとチーム内では小柄。「どうやったら生き残れるか」を考え、得意のドリブルに磨きをかけてきた。
ボールを持ったら迷わずに仕掛ける。全国舞台でも自身のプレースタイルで真っ向勝負する。同校の生命線でもある献身的な守備も「当たり前にやる」。その上で他選手との違いを見せるつもりだ。岡田は「自分のプレーを貫いて、全国大会を楽しみたい。ゴールも狙います」と力を込めた。【神谷亮磨】
◆岡田瑛太(おかだ・えいた)2007年(平19)6月22日、愛知県生まれ。小1からリベラール豊橋でサッカーを始め、中学時代は浜松開誠館中でプレー。169センチ、63キロ。右利き。血液型A。家族は両親、姉3人、妹。