◆サッカーJ3・JFL入れ替え戦 第1戦 滋賀3-2沼津(7日、ハトスタ) J3のアスルクラロ沼津は、JFL2位のレイラ…
◆サッカーJ3・JFL入れ替え戦 第1戦 滋賀3-2沼津(7日、ハトスタ)
J3のアスルクラロ沼津は、JFL2位のレイラック滋賀に2―3で敗れ、先勝を許した。FW白輪地敬大(24)、川又堅碁(36)のゴールで2度追いつくも、後半36分に勝ち越しゴールを奪われた。降格へ崖っぷちの状況となったが、14日にホームで行われる第2戦で2点差以上の勝利を挙げれば残留が決まる。チーム一丸となって巻き返しを図る。
沼津は2度追いつきながらも、県内初のJリーグ昇格を狙う滋賀の勢いにのまれた。2017年から続くJ3残留への道は厳しい状況となったが、試合後にはゴール裏から次戦へ向けた温かい声援が送られた。鈴木秀人監督(51)は「滋賀に来てくれたサポーターに勝利を届けられなかったのは残念」と悔しがった。
前半3分に相手右CKで先制されたが、この日が24歳の誕生日だったFW白輪地が同13分にバースデーゴールで同点。再びリードを許したが、後半から投入されたFW川又が同29分に豪快に頭で決めた。それでも、最後は左CKの流れから決勝点を奪われた。全ての失点がセットプレーから。指揮官は「立ち上がりの失点で勢いを与えてしまった。今季は立ち上がりやセットプレーでやられる場面が多く、同じ現象が出てしまった」と、うつむいた。
守備面に課題は残ったものの、光明も見えた。「攻撃ではいいところも多くあった。うちは勝つしかないので、精いっぱいやるだけです」と指揮官は前を向く。敗れたが得失点差を1に抑えたことで、逆転残留の可能性はまだ残る。この日、10戦ぶりにゴールを決めた白輪地はアウェー戦を振り返り、「やりづらい空気感で最初、選手の動きが硬くなりすぎたと思います。でも次は滋賀が同じ状況になり、自分らが有利になる」と話す。今季残るは1試合。ゴールゲッターは「可能性はまだあるので、決められるよう準備していきたい」と全力を尽くす。(伊藤 明日香)
◆沼津のJ3残留条件 ホーム&アウェーによる入れ替え戦の勝者は2試合の勝利数で決まる。第1戦を落とした沼津は第2戦の勝利が絶対条件。勝利数で並んだ場合は得失点差で勝者が決定する。沼津は2点差以上での勝利なら残留。1点差勝利なら得失点差でも並ぶため、第2戦終了後に前後半15分ずつの延長戦が行われる。それでも決着がつかない場合はPK戦で勝敗が決まる。