<プロレスリング・ノア:清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会「狂乱のDECADE」>7日◇東京・後楽園ホールメイ…

<プロレスリング・ノア:清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会「狂乱のDECADE」>7日◇東京・後楽園ホール

メインイベントでこの日の主役、清宮海斗(29)と“兄貴分”拳王(40)が60分アイアンマンマッチ(60分間試合を行い、試合終了時点で3カウント、ギブアップ、反則、リングアウトなどによる勝利の数を多く挙げた選手を勝ちとする)で対戦。4-3で拳王が勝利した。

拳王が25分を過ぎたところで拳王スペシャルでタップを奪って1ポイントを先制。拳王はさらに32分過ぎに清宮のリングアウトで1ポイントを追加した。清宮はこの日、すでに2試合を戦って2勝しており、フラフラの状態。それでも39分過ぎにはスカイウォーク・エルボーで拳王から3カウントを奪取し、42分過ぎには4の字ジャックナイフ固めで押さえ込み、2-2の同点とした。

2人は終盤に差しかかっても意地で強烈な張り手を食らわせ合い、清宮は何度殴られても笑みを浮かべる“狂乱バージョン”に変貌。だが1ポイントずつを加えて3-3で迎えた残り1分に拳王がハイキックに続けて超卍蹴り(前方に倒れ込みながら遠心力も利用して繰り出すキック)を顔面にヒットさせて3カウントを奪取。そのまま4-3で勝利した。

敗れた清宮は試合後のマイクで「拳王さん! 俺はノアでデビューしてこの10年間、ずっと拳王さんの背中を追いかけてきました。目の前に拳王さんがずっと立ってたから、今日こうやって今の自分があると思ってます。でも、やっぱり俺、拳王さんに負けるのが1番悔しいっす。良かったら来年もうフルタイムやってください」と感謝の気持ちとともに“もう1回”を要求。拳王も「さすが清宮、いいぞ! 10周年おめでとう!」と答えた。

だが、良い雰囲気のまま大会が終了すると思ったその時、フードをかぶった2人組が清宮を襲撃。合体技を連発して清宮を完全KOしてしまった。この2人は新日本プロレスやWWEでも活躍したカール・アンダーソンとドク・ギャローズの「グッド・ブラザーズ」。2人はブーイングの中、マイクを握ると「キヨミヤはプロレスリング・ノアの顔であり、シンボル。だがドク・ギャローズとカール・アンダーソンがノアの新しい顔になる。世界でも名をとどろかす俺たちグッド・ブラザーズがな」と宣言した。

ジャック・モリスに介抱されてリングを降りた清宮はバックステージで「10周年だぞ、おい! いつもこうなんだよ、最後の最後に入ってきやがって、クソ! ドク・ギャローズ? カール・アンダーソン? 相手が誰だろうと、ノアのリングを汚すヤツは許さねえぞ! 次の1・1、元日、日本武道館でジャック・モリスとてめえらやってやるぞ!」と激怒。来年元日にグッド・ブラザーズと対戦することが決まった。