<柔道:グランドスラム東京大会>◇7日◇2日目◇男女7階級◇東京体育館五輪男子66キロ級2連覇の阿部一二三(28=パーク…

<柔道:グランドスラム東京大会>◇7日◇2日目◇男女7階級◇東京体育館

五輪男子66キロ級2連覇の阿部一二三(28=パーク24)が、復活優勝を飾った。6月の世界選手権ブダペスト大会で6年続いた無敗が途切れてから5カ月。復帰戦として2年ぶりのGS東京大会に出場。第一人者が貫禄のV字回復を見せた。

準決勝ではチームメート武岡毅と国際舞台で初対戦。延長戦を含む12分37秒に及ぶ「死闘」を制した。天理大3年の顕徳海利との決勝でゴールデンスコア(延長戦)の末、3分11秒に体落としで一本勝ち。前日6日に女子52キロ級で優勝した妹詩に続いた。「ちょっと安心したけど、久々に疲れた」と苦笑いで言った。

顕徳は兵庫・神港学園高の、武岡は所属先の後輩だ。「ぶつかり合いになるのは分かっていた。自分のいい組み手だったり、いいタイミングを見つけて投げにいこう」と冷静にスタイルを貫いた。ただ若手や海外勢の追い上げについては「厳しくなってくる」とも危機感も口にする。妹と2人で目指すのは、3年後の28年ロサンゼルス五輪で「きょうだい金メダル」。東京五輪に続く2度目の快挙に向けて、強い兄が戻ってきた。【泉光太郎】