<陸上:福岡国際マラソン>◇7日◇福岡市・平和台陸上競技場・大濠公園~福岡市西南部周回~香椎折り返し(42・195キロ)…

<陸上:福岡国際マラソン>◇7日◇福岡市・平和台陸上競技場・大濠公園~福岡市西南部周回~香椎折り返し(42・195キロ)

22年世界選手権代表の西山雄介(31=トヨタ自動車)が、2時間7分56秒で日本勢最高位の2位となった。昨年も2位で「リベンジしにきた」と優勝を見据えていたが、イエグゾー(エチオピア)に約40キロ地点でかわされ、5秒遅れてフィニッシュ。笑顔こそなかったが「今後につながるレースになった」と口にした。

「いつもと違ったレース」にトライした。自分でレースを動かす-。その言葉通り、イエグゾーらとの先頭争いで32キロと39キロの地点で2度、スパートをかけて「新しい可能性を感じられた」と手がかりを得た。

24年パリ五輪、今年9月の世界選手権で代表を逃し、引退が頭をかすめた時期もあった。悩む中で、代表にこだわるあまり、競技を楽しめていない自分に気づいた31歳は、今季は「楽しむ」を掲げることにした。

日本人6位以内、2時間9分00秒以内の条件をクリアし、28年ロサンゼルス五輪の代表選考会となる27年MGC出場権を得たが、レース前はあえて意識しなかった。「新しい自分を」と誓って、前進し続ける。【竹本穂乃加】