<J1昇格PO:千葉4-3大宮>◇7日◇準決勝◇フクアリJ2で3位のジェフユナイテッド千葉が、17年ぶりのJ1昇格に王手…

<J1昇格PO:千葉4-3大宮>◇7日◇準決勝◇フクアリ

J2で3位のジェフユナイテッド千葉が、17年ぶりのJ1昇格に王手をかけた。同6位のRB大宮アルディージャに0-3とリードを許しながら、後半26分から一挙4点を奪い、4-3の劇的な逆転勝利を収めた。10月16日にプロ契約を締結した17歳MF姫野誠が、デビュー戦で値千金の同点ゴールを決め勝利の立役者となった。同4位の徳島ヴォルティスは1-1で同5位のジュビロ磐田と引き分け、シーズン上位を勝者とする規定により勝ち上がった。13日の決勝(フクアリ)は千葉-徳島の顔合わせとなった。

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大宮には受け入れがたい敗北となった。「まだJ1にふさわしくないんだろうな」。20歳のDFリーダー、市原は悲痛な思いをそう表現した。前半からCKを起点にMF泉、DF関口のミドル弾に、MFアルトゥール・シルバも続いた。VARで取り消された得点も含め後半途中までは圧倒していた。3-0という一方的な展開。しかし昔の人はよく言ったもの、好事魔多し-。試合を閉じるはずの後半25分の選手交代策から、一気に暗転した。

まさしく怒濤(どとう)の反撃にさらされ、千葉の勢いを止められなかった。宮沢監督は「ゲームの流れを読んでサッカーをするというところで、自分の采配も含めてまだまだ足りなかった」。力なく話した。市原もまた「失点して嫌な雰囲気がただよった。千葉の勢いに押されてしまったし、自分たちの弱さが出た」。昔の人はよく言った、覆水盆に返らず-。悔やんでも悔やみきれない重い敗北を味わった。【佐藤隆志】