スペイン・バレンシアマラソンが日本時間7日午後4時15分にスタートし、マラソン前日本記録保持者で五輪に3大会連続で出場…
スペイン・バレンシアマラソンが日本時間7日午後4時15分にスタートし、マラソン前日本記録保持者で五輪に3大会連続で出場した大迫傑(34)=リーニン=が2時間4分55秒で走破し、鈴木健吾が2021年にマークした日本記録(2時間4分56秒)を更新した。マラソンで日本記録の更新は18年、20年に続いて3度目。34歳となった今も進化を続ける大迫について、長野・佐久長聖高時代の恩師で、現在は東海大を率いる両角速監督(59)は「3度目の日本記録更新は見事です。自身が決めたターゲット(目標)に対し、絶対にブレない。集中力や執着心は尋常ではありません」と称賛した。
大迫は長野・佐久長聖高2年時に全国高校駅伝でアンカーとして同校初優勝のゴールテープを切った。早大1年時の2010年度には出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の学生駅伝3冠に貢献した。五輪には3大会連続で出場。16年リオ五輪は5000メートルで予選敗退、1万メートルで21位だった。21年東京五輪はマラソンで6位入賞を果たし、24年パリ五輪は13位だった。
14年に早大を卒業し、日清食品グループに所属。その後、ナイキ・オレゴン・プロジェクト、ナイキの所属選手として世界の舞台で活躍した。15年には5000メートルで13分8秒40の日本記録をマークし、その記録は10年たった今でも破られていない。
ナイキとの所属契約終了後、所属は「東京陸協」とされていたが、10月19日の東京レガシーハーフマラソンから中国のスポーツメーカー「リーニン」の所属選手としてレースに出場している。
マラソンで日本記録を2度更新、21年東京五輪マラソン6位など、多くの実績を残してきた。カリスマは、今も自身が信じる道を力強く走り続けている。