第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1は12月14日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われる。 重賞勝ち馬が1頭も…

 第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1は12月14日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われる。

 重賞勝ち馬が1頭も参戦しないという、珍しいケースとなった。新馬戦2着のあと、未勝利戦とサフラン賞を連勝しているアルバンヌ(牝2歳、美浦・田中博康厩舎、父アドマイヤマーズ)が有力か。初戦で0秒1差の勝ち馬フェスティバルヒルがファンタジーSを勝ったことからも、重賞級の能力はある。新馬戦の前から調教師の評価も高く、来年の桜花賞に向けていいレースを期待したい。

 ミツカネベネラ(牝2歳、美浦・鈴木伸尋厩舎、父モーリス)は、9番人気だった前走のアルテミスSで2着に好走した。新馬戦の内容からも、センスの良さが売り。長距離輸送をこなせればここでも勝ち負けになりそうだ。

 アルテミスSで3着だったタイセイボーグ(牝2歳、栗東・松下武士厩舎、父インディチャンプ)は新潟2歳Sでも2着と、重賞でも好勝負を続けている。相手なりに走れる感じがあり、混戦のここでも上位争いが見込める。

 アランカール(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父エピファネイア)は新馬戦、野路菊Sと2連勝で、ともに完勝だった。しかし、相手関係を考えるとレースレベルに疑問符が付く。ここが真価を問われる場になる。

 中京2歳Sで2着のスターアニス(牝2歳、栗東・高野友和厩舎、父ドレフォン)はマイル戦が初めてになるが、スピードは最上位ともいえる存在。距離をこなせれるかがカギになるが、侮れない存在だ。