<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇愛知・IGアリーナ◇エキシビション元世界女王の坂本花織(25…

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇愛知・IGアリーナ◇エキシビション

元世界女王の坂本花織(25=シスメックス)が、全日本選手権5連覇でのミラノ・コルティナ五輪代表入りを誓った。

GPファイナルはショートプログラム(SP)5位からフリー1位と巻き返し、2大会連続で銅メダルを獲得。2位中井亜美に続いて日本勢2番手に入り、3大会連続の五輪代表へ大きく前進した。最終選考会の全日本選手権(19~21日)での目標は、“一発内定”となる優勝。「1分1秒でも早く安心したい。何としても優勝したい」と5連覇を目指す。

日本女子は世界でも屈指の層の厚さを誇る。今大会出場の中井、千葉百音、渡辺倫果に加え、ジュニアの島田麻央も全日本で相まみえるが、それを力に変えるのが坂本。「島田麻央ちゃんが(大技の)4回転やトリプルアクセルを跳ぶので、全日本で一緒に戦った時に『いや、もう強烈や、この子。絶対やばい』って思っていたんですけど。でもそういう追い上げもあるからこそ、自分もこのまま怠けていたらダメだと思える」と後輩たちの成長を糧としてきた。

今季限りでの現役引退を表明している25歳は「最後でも最後じゃなくても、やることは変わらない。今回のようなミスはこの先やりたくないので、試合で満足できるような練習を積んでいかないといけない」と気を引き締め、開幕まで2週間を切った大一番を迎える。【藤塚大輔】