◆プロレスリング・ノア清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会「狂乱のDECADE」(7日、後楽園ホール) プロレス…

◆プロレスリング・ノア清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会「狂乱のDECADE」(7日、後楽園ホール)

 プロレスリング・ノアは7日、後楽園ホールで清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会「狂乱のDECADE」を開催した。

 第2試合で中学教師からプロレスリング・ノアに入門した小柳勇斗がGHCジュニアタッグ王者の小田嶋大樹とデビュー戦に臨んだ。

 小柳は2000年3月17日、神奈川・秦野市生まれの25歳。幼少期は野球に打ち込んでいたが、中学で出会ったレスリングに才能を発揮し、高校は熊本に渡り、インターハイなどで好成績を残し東洋大学時代も東日本学生レスリング選手権、全日本大学グレコローマン選手権などで活躍した。

 中学時代にYouTubeで見たプロレスリング・ノアの試合に憧れプロレスラーを目指したが、大学卒業時がコロナ禍で将来に不安を覚え教員となったという。卒業後は神奈川・相模原市内の中学などで保健体育科の教員として1年間、働くも夢は諦めきれず今年2月の第2回「プロレスリング・ノア プロレスセミナー」へ参加し練習生として入門した。

 会場には、教員時代の生徒も応援に駆けつけたデビュー戦。身長173センチ、体重81キロの均整の取れた体から鋭いレスリングのテクニックを披露。ジュニアタッグ王者の小田嶋と互角に渡り合う展開にホールは大歓声に包まれた。切れ味鋭いフロントスープレックスで小田嶋を追い込んだが、エルボー、チョップの打撃技で追い込まれ、ドロップキックから回転地獄五輪パート0でギブアップを喫した。

 バックステージで小柳は「悔しいけど、悔しいけど、悔しいけど今は感謝の気持ちでいっぱいです」と万感を込め「今まで指導していただいたコーチや選手、スタッフの方々、同期のみんな。デビューまでたどり着けなかった選手もいました。いろんな人たちが支えてくれたからこそノアでデビューできたことは大きな幸せです。これがスタート地点だと思うのでこれから精いっぱい頑張ってノアのトップに立てるように頑張りたいと思います。ありがとうございます」と頭を下げた。