<カーリング:ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)最終予選:日本8-6ドイツ>◇7日◇カナダ・ケロウナ【ケロウナ(カナ…

<カーリング:ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)最終予選:日本8-6ドイツ>◇7日◇カナダ・ケロウナ

【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリング女子日本代表(世界ランキング5位)のフォルティウスが開幕連勝した。第2戦でドイツ(同13位)に8-6。6-6の第10エンド(E)にセカンド小谷優奈(27)のダブルテイクアウトから2点を奪って勝ち切った。男子日本代表SC軽井沢クは、初戦は米国に2-5で黒星発進したが、第2戦はオランダに7-5で勝利して、星を1勝1敗とした。

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終盤の好ショットで、際どい勝負を制した。フォルティウスが苦しみながらも2連勝を決めた。

直前の大ピンチを2失点で切り抜けて、6-6の同点でこぎつけた最終10E。セカンド小谷は「いけ、いけ!」と心の中で念じた。投げた石は、縦に並ぶ相手の石2つを同時にはじき出し道を開いた。最後の石を投げるスキップ吉村を楽にするため「前を開けることが大事。それだけという思いで投げた」と笑った。

前日はライバル米国に8-4と快勝。この日は格下に苦戦していた。「序盤、中盤と思ったショットが決まらなかった。どうにか後半で精度を上げていきたいなと思っていた」と小谷。それでも勝負どころの終盤に力を発揮した。

現メンバーが集まってから3年になる。小谷は、活動を休部した富士急から22年9月に加入した。吉村が産休中だった23年からはスキップも経験している。吉村の投球時には指示を出す役割を務め、司令塔から信頼を置かれている。吉村からは「セカンドで前をいっぺんに壊して、前をクリアにしてくれる。いい流れを自分たちで作っていける」と感謝された。

小谷にとって初の最終予選。「1個1個が五輪への道に続いてると思うと感慨深いし、ちょっと震える」と本心を隠さない。2連勝はしたが、先はまだ長い。「今、自分たちができることをやりきるだけ。それがおのずと結果につながる。私たちが結果を出せると信じて戦う」。必ず五輪切符を持ち帰る。