スペイン・バレンシアマラソンは、日本時間7日午後4時15分にスタートし、マラソン前日本記録保持者で五輪に3大会連続で出…
スペイン・バレンシアマラソンは、日本時間7日午後4時15分にスタートし、マラソン前日本記録保持者で五輪に3大会連続で出場した大迫傑(34)=リーニン=は、中間点を1時間2分41秒(タイムはいずれも速報値)の好タイムで通過した。前日本記録で現日本歴代4位の自己ベスト記録(2時間5分29秒)、あるいは日本記録(2時間4分56秒、鈴木健吾)の更新も期待される。
大迫は長野・佐久長聖高2年時に全国高校駅伝でアンカーとして同校初優勝のゴールテープを切った。早大1年時の2010年度には出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の学生駅伝3冠に貢献した。五輪には3大会連続で出場。16年リオ五輪は5000メートルで予選敗退、1万メートルで21位だった。21年東京五輪はマラソンで6位入賞を果たし、24年パリ五輪は13位だった。
15年には5000メートルで13分8秒40、20年にはマラソンで2時間5分29秒の日本記録をマーク。5000メートルの日本記録は10年たった今でも破られていない。
大迫は14年に早大を卒業し、日清食品グループに所属。その後、ナイキ・オレゴン・プロジェクト、ナイキの所属選手として世界の舞台で活躍した。ナイキとの所属契約終了後、所属は「東京陸協」とされていたが、10月19日の東京レガシーハーフマラソンから「リーニン」の所属選手としてレースに出場している。
リーニンは中国の体操選手として1984年ロス五輪の種目別ゆか、あん馬、つり輪で三つの金メダルを獲得した李寧氏が創業したスポーツメーカー。ランニングシューズの開発、販売にも力を入れており、最近は日本国内でもリーニンのカーボンプレート入り厚底シューズが注目されている。
これまで多くの実績を残してきたカリスマは「リーニンの大迫」として、新たな挑戦を始めている。