<陸上:福岡国際マラソン>◇7日◇福岡市・平和台陸上競技場・大濠公園~福岡市西南部周回~香椎折り返し(42・195キロ)…

<陸上:福岡国際マラソン>◇7日◇福岡市・平和台陸上競技場・大濠公園~福岡市西南部周回~香椎折り返し(42・195キロ)

今大会に出走した日本選手で唯一2時間5分台の記録を持つ細谷恭平(30=黒崎播磨)は、日本人2番手の3位となった。2時間8分9秒をマーク。37キロ地点まで、優勝のバイエリン・イエグゾー(エチオピア)、2位西山雄介(トヨタ自動車)とのデッドヒートを演じたが、40キロ手前で後れを取り「優勝に徹底するような走りを心がけたけど、ラストの仕掛けに対応できなかった」と悔しげな表情を浮かべた。

1キロ3分ペースを刻んで進んだ前半とはうってかわって、約20キロ地点から先頭集団がペースダウン。細谷も一時先頭から振り落とされながらも、28キロ手前で再び先頭集団に合流して計画通りのレース運びをしたが「最後で仕掛ければいいと思ってたけど、ちょっと難しかった」。

終盤にライバルにスパートをかけられ「焦って、追いつこうと思ったら力がもう残ってなかった」と苦笑いし「もう(力は)残っていない。100%出しきれた」と結果を受け止めた。

今大会は、来秋に愛知・パロマ瑞穂スタジアムで開催されるアジア大会の選考対象レース。加えて、日本人6位以内、2時間9分00秒以内の記録を出せば、28年ロサンゼルス五輪のマラソン代表選考会となる、27年秋開催のMGC出場権を与えられるレースでもあった。

今大会で条件をクリアした細谷は、MGC出場権を獲得。そのほか、2位西山雄介、4位大石巧(スズキ)が切符を得た。【竹本穂乃加】