<総合格闘技:UFC323大会>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナUFCフライ級5位の平…
<総合格闘技:UFC323大会>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ
UFCフライ級5位の平良達郎(25=THE BLACKBELT JAPAN)が元王者撃破で王座初挑戦をアピールした。同級2位の元同級王者ブランドン・モレノ(31=メキシコ)とのランカー対決(同級5分3回)に臨み、2回2分24秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めてランカー対決を制した。
打撃&グラウンド勝負で競り合った1回を終え、続く2回だった。低い姿勢のモレノを捕まえ、大外刈りでテークダウンに成功。バックに入って上からの左右のパウンド連打で追い詰めると、レフェリーストップのTKO勝利を挙げた。今年8月にパク・ヒャンソン(韓国)に2回一本勝ちして以来、約4カ月ぶりのオクタゴン(金網)も勝利。過去2度、王座戴冠を誇るモレノを圧倒した平良は「ハッピーだ! サンキュー!! パウンドがすごく入って効いているのが分かった。パウンドでのKOなので驚きました」と笑顔を浮かべた。
同じ興行では同級王者アレシャンドレ・パントージャ(35=ブラジル)が同級1位ジョシュア・ヴァン(24=ミャンマー)との防衛戦に臨んだものの、開始26秒、左腕を負傷で試合終了。ヴァンが相手負傷によるTKO勝ちで新王者となった。モレノ撃破直後に「次戦? 自分にタイトル挑戦のチャンスをくれ」と話していた平良は王座交代劇を見届けた。ヴァンの「誰でもやるよ」と呼びかけに対し、平良は手を挙げて応えた。
24年10月に当時の1位となるブランドン・ロイバル(米国)に判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。日本人最多のUFC連勝記録は6、プロデビューからの連勝記録も16で止まったものの、平良は進化を続けてきた。8月のパク戦は大会1週間前に同級3位だったアミル・アルバジ(イラク)から対戦相手が変更されていた。突然のアクシデントにも対応して圧勝。9月には約1カ月間の米デンバー合宿を敢行。今回のモレノ戦前も同地で最終調整し、ラスベガスに入っていた。
主戦場とするフライ級にでRIZINの元2階級制覇王者堀口恭司(35=アメリカン・トップチーム)が約9年ぶりのUFC復帰戦で勝利し、8位にランク入りしたことも大きな刺激になった。26年に日本人初のUFC王者になるため、平良は突き進む。