<柔道:グランドスラム東京大会>◇7日◇2日目◇男女7階級◇東京体育館五輪男子66キロ級2連覇の阿部一二三(28=パーク…
<柔道:グランドスラム東京大会>◇7日◇2日目◇男女7階級◇東京体育館
五輪男子66キロ級2連覇の阿部一二三(28=パーク24)が、ほえた。
8分超えのゴールデンスコア(延長戦)となった日本人同士の死闘を制し、決勝へ駒を進めた。
準決勝は、6月の世界選手権(ブダペスト)王者でチームメートの武岡毅(26)と国際大会初の顔合わせ。互いに組み手から探り合い、技をかけては懸命にかわした。延長戦に突入した8分37秒。小外掛けの技ありで試合を決定づけると、畳の上で両拳を握って感情を爆発させた。
これにより、来年10月の世界選手権代表の早期内定に王手をかけていた武岡に待ったをかけた。
韓国選手と対戦した準々決勝では、1分37秒に浮き落としで技ありを取られ、一時劣勢に。それでも、残り2秒だった。浮き落としで技ありを奪うと、そこから素早く横四方固めで合わせ技一本で形勢逆転した。
今年の世界選手権(ブダペスト)では準々決勝敗退で約6年続いた無敗記録がストップ。だが、阿部は「負けから得られるものがすごく多かった」。再び地道に隙のない柔道を作り上げてきた。窮地から挽回してこそ、真の強さが証明される。絶対的王者が復活の歩を進めている。