フィギュアスケートのグランプリファイナルから一夜明けた7日、ペアで優勝した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が会場の…
フィギュアスケートのグランプリファイナルから一夜明けた7日、ペアで優勝した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が会場の名古屋・IGアリーナで取材に応じた。フリーは自己ベストの147・89点、今季世界最高の合計225・21点で3年ぶり2度目の優勝を果たし、三浦は「今シーズンやってきたことが間違っていなかった。このままナショナル(全日本選手権)までいい練習を積んでいきたい」と話した。
これまではけがに悩まされることも多かった「りくりゅう」。今季は練習の仕方を見直し、試合でも安定した成績を残している。6分間練習ではスロージャンプ2本を締めるようにし、従来の形に戻した。「普段、練習でできるものが、何で試合でできないんだろうと考えた。疲れることを嫌ってあまりにもやり過ぎていなかった」と木原。三浦は「けがなく健康体で過ごせている。心に余裕を持って練習を積めている」と新スタイルで充実したシーズンを送っている。
さらに試合前の過ごし方でも大きな収穫があった。ゲームの「マリオカート ワールド」で対戦しリラックスしていたという。ショートプログラム前には高難度のコース、レインボーロードで「3回落ちた」と三浦が苦戦。木原は「フリーは違うグランプリを選んで、(三浦に)勝っていい気分で試合に行ってもらった」と好演の裏には、ほほえましいやりとりがあった。
優勝翌日の6日には「チートデー」と称してラーメン店の「一蘭」にブルーノ・マルコット・コーチと3人で訪れた。「先生がスープまで完飲していた」(三浦)と明かした。パワーをチャージして全日本選手権に臨む「りくりゅう」。三浦は「けがなく、私たちらしい滑りができれば」と意気込む。木原も「去年はケガを引きずってベストパフォーマンスができなかった。けがをしないことは大事だが、楽しく滑れれば」と笑顔で話した。