<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇愛知・IGアリーナ◇エキシビションショートプログラム(SP)…

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇愛知・IGアリーナ◇エキシビション

ショートプログラム(SP)首位から総合5位と苦しんだ千葉百音(20=木下グループ)がエキシビション前に一夜明け取材に応じ、涙ながらに全日本選手権(19~21日、東京・代々木第一体育館)への決意を示した。

前夜のフリーでは、2つの3回転ジャンプで転倒。日本勢上位2人に入れば、来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表入りへ大きく前進できたが、日本勢3番手の総合5位へ順位を落とした。今季の国際大会の結果などから、依然として代表3枠の有力候補には変わりないが、全日本選手権の成績次第では他の選手にもチャンスが生まれる。「自分に悔しがる権利もない。悔しがる時間もない。今は自分のスケート人生にとって、生死を分ける期間と言っていいぐらい、本当に自分に一番フォーカスすべき。そういう時がきていると自覚して全日本に臨むしかない」と口にした。

フリー後には浜田美栄コーチらと緊急ミーティングも実施。「次から次へと改善点が見つかった」という。涙を浮かべながら「プロトコル(演技詳細)はまだ見れていない。自分の弱さをしっかり受け止めるべきだと思う。今日1日で感情を出し切って、浄化して、力強い次の1歩を踏み出せる日にしたい」と思いを明かした。

五輪の最終選考会となる全日本開幕まで、今日を含めて残り12日。「まだ『経験』と言うには悔しすぎる結果になってしまった。絶対にこれを糧にするという強い決意でいる。この悔しさを忘れず、2度とやるせない気持ちで終わらないように、また反省して、次へ向けて頑張ろうと思う」と決意を込めた。