「柔道・グランドスラム東京大会」(7日、東京体育館) 78キロ超級が行われ、2021年東京五輪金メダルの素根輝(25)…

 「柔道・グランドスラム東京大会」(7日、東京体育館)

 78キロ超級が行われ、2021年東京五輪金メダルの素根輝(25)=パーク24=は、五輪2大会連続銅メダルのロマヌ・ディコ(フランス)に敗れ、初戦敗退となった。

 開始58秒、横車で技ありを奪われた。その後は硬直状態が続き、守りを固めた相手を打開できず試合が終了。曽根は「最初にポイントを取られたことがだめだった」と振り返りつつ、「まだまだ。全然ダメ。シンプルに実力がないんだと思う」と厳しい表情で受け止めた。

 東京五輪に続く2連覇を目指した昨夏のパリ五輪は、準々決勝で敗れ、敗者復活戦は左膝の負傷で棄権した。同9月に患部を手術し、今年6月から打ち込みを再開。復帰戦となった11月の講道館杯では優勝を果たし、今回のグランドスラム東京大会の代表に決まった。

 現在も左膝は万全ではなく、今後は「完全に痛みを取ることは時間がかかる。まずは膝をしっかり曲げきることができるようにならないと」と完治を目指していく。そして同時並行で、代表入りに向けたグランドスラム、全日本選抜体重別選手権へ出場する準備も進めてく。「目標を明確にやっていかないといけない。目の前のことを頑張りたい」と足元を見つめた。