米プロリーグMLSの王者を決めるMLSカップは6日、フロリダ州フォートローダーデールで行われ、アルゼンチン代表FWメッシ…

米プロリーグMLSの王者を決めるMLSカップは6日、フロリダ州フォートローダーデールで行われ、アルゼンチン代表FWメッシ(38)を擁するマイアミがホワイトキャップスに3-1で勝ち、初優勝を果たした。バンクーバーを拠点とするホワイトキャップスはGK高丘陽平(29)や今季途中に加入した元ドイツ代表FWミュラー(36)がフル出場。メッシとミュラーの対決も注目されていた。

メッシがマイアミを初の全米制覇に導いた。試合後にはスペイン語で「今年はMLS優勝が大きな目標の1つだった。チームは努力し、長いシーズンで試合数が多い中、シーズンを通して全力を尽くした」とコメントした。

自らのゴールはなかったが、鮮やかに2アシスト。1-1の後半26分の勝ち越しアシストは敵陣中央で自らボールを奪ってスルーパスを送り、同じアルゼンチン代表MFデパウルのゴールをお膳立てした。2-1の後半追加タイムには後方からの浮き球のパスを胸トラップし、落ち際を左足ダイレクトで前方へ送る神業。抜け出したアルゼンチン人FWアジェンデがGKとの1対1から右足で冷静に流し込んだ。

フル出場したメッシはこれでクラブと代表を合わせて47個目のタイトル。男子サッカー界における自身の世界最多記録を更新した。AP通信によると、MLSはカンファレンス優勝もトロフィーが授与されるため、実際には48個目。いずれにしても史上最も多くのタイトルを獲得した希代の天才は、今季限りで現役を退くブスケツ、アルバら盟友とともに新たなトロフィーを高々と掲げた。