◆第78回鳴尾記念・G3(12月6日、阪神競馬場・芝1800メートル、良) 第78回鳴尾記念・G3(阪神)は、2番人気の…
◆第78回鳴尾記念・G3(12月6日、阪神競馬場・芝1800メートル、良)
第78回鳴尾記念・G3(阪神)は、2番人気のデビットバローズが重賞初タイトル。岩田望来騎手(25)=栗東・フリー=は2年連続の制覇となった。
6歳セン馬がついに初タイトルを手に入れた。デビットバローズは終始4番手を追走。1000メートル通過57秒1のタフな流れでも、岩田望に焦りはなかった。リズムを崩さず、脚を温存。あとは直線で突き抜けるだけだった。左、右、右ムチと一発ごとにグングン加速。残り約1ハロンで先頭に立ち、2着に2馬身差をつけた。岩田望は「これで負けたら仕方ないと思えるぐらいの強い勝ち方」とたたえた。
鞍上は6月開催だった昨年(ヨーホーレイク)に続く連覇。馬上で左拳を強く握り、喜びをかみ締めた。「(今年から)セン馬になって精神的にも安定していますし、これからどんどん良くなってくる」。今回でコンビ6戦目だった相棒に、手応えは深まるばかりだ。
上村調教師は同レース初勝利となった。来週14日の香港C(シャティン競馬場)に挑む僚馬のベラジオオペラを後押しする1勝。実兄の上村典久厩務員は「コースと距離が合っている。冬場にいい馬ですからね」と笑みがはじけた。年内は休養する方針。来年7歳になっても進化を続けていく。(松ケ下 純平)
◆デビットバローズ 父ロードカナロア、母フレンチビキニ(父サンデーサイレンス)。栗東・上村洋行厩舎所属のセン6歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算成績は18戦6勝。重賞初勝利。総獲得賞金は1億6639万3000円。馬主は猪熊広次氏。