<浜松開誠館 赤き血のイレブン 5>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国…

<浜松開誠館 赤き血のイレブン 5>

第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。

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MF服部洸太郎(3年)はサイドバック、サイドハーフ、ボランチ、トップ下など複数のポジションをこなすユーティリティープレーヤーだ。全国選手権に向けては「どのポジションで出てもチームのために体を張って、最後まで走り切りたい」と意気込む。

度重なる故障を乗り越えてきた。腰椎分離症に加え、県選手権初戦の2週間前には今年2度目の右肩脱臼を負った。手術も考えたが「仲間が一緒にやりたいと言ってくれて、自分の中でも高校最後の大会という思いがあった」と保存療法を選択。準決勝から復帰し、2試合に途中出場した。現在は「だいぶ動けるようになって状態も上がってきた」と完全復活も近い。

小学6年だった19年度の選手権。全国制覇を達成した静岡学園の試合をテレビで観戦した。「お客さんもすごくて衝撃的だった。自分もここに立ちたいと思った」と憧れた舞台に挑む。

大会本番の出場のタイミングは流動的だが「スタメンでも途中からでも、自分の役割を果たしたい。今季は、けがで思うようにプレーできない期間が長かった。その分、思い切ってプレーしたい」と言った。決意を胸に出番に備える。【前田和哉】

◆服部洸太郎(はっとり・こうたろう)2007年(平19)12月17日、浜松市生まれ。小3から富塚SSSでサッカーを始め、中学から浜松開誠館。166センチ、60キロ。右利き。血液型O。家族は両親と姉。