「カルタゴのワシ」の愛称を持つ北アフリカの雄・チュニジアが、日本に立ちふさがる。22年カタールW杯では1次Lでフランス…

 「カルタゴのワシ」の愛称を持つ北アフリカの雄・チュニジアが、日本に立ちふさがる。22年カタールW杯では1次Lでフランスを破る大番狂わせを演じたが、初の決勝T進出は逃した。今回のアフリカ予選では、9勝1分けの無失点と堅守を誇り、9月に2試合を残して突破。11月には国際親善試合でブラジルと1―1で引き分けるなど、決して侮れる相手ではない。

 今年2月から、12年ぶりの再登板でチームを率いるトラベルシ監督は「(日本は)世界的にも非常に評価の高い国で、強力なライバルになる」と話した。「私たちの強みは組織力。それを生かして戦う。素晴らしい大会になるよう万全の準備を整える」と大舞台を見据えている。

 過去2大会でエースとして攻撃をけん引したMFハズリは代表引退し、かつてマンチェスターUに在籍していた22歳のバーンリーMFメジブリら若手が台頭。G大阪所属のFWジェバリもW杯メンバー入りを目指す。欧州でプレーする選手だけでなく、国内や中東でプレーする選手もおり、その実力は未知数だ。日本は02年日韓W杯の1次Lで勝利。決勝T進出に向けては、確実に勝ち点3を取りたい相手と言える。

 〇…J1・G大阪のチュニジア代表FWジェバリ(33)が6日の東京V戦で2ゴールと活躍した。来年のW杯は1次Lで日本と同組になり、メンバーに選出されればライバルとなる。「(同組は)うれしい驚きだった。W杯は当面の目標。強い日本と対戦できるのはすごくいい機会」と大舞台に立つことを熱望した。