◆ 高円宮杯U―18 プリンスリーグ東海最終節▽ 浜松開誠館2―0静岡学園セカンド(6日・浜松開誠館総合G) 最終節が行…

◆ 高円宮杯U―18 プリンスリーグ東海最終節▽ 浜松開誠館2―0静岡学園セカンド(6日・浜松開誠館総合G)

 最終節が行われ、浜松開誠館が静岡学園セカンドに2―0で快勝。全国高校選手権前の最後の公式戦を4戦ぶりの白星で締めた。清水ユースは磐田U―18との「静岡ダービー」を1―0で制し、無敗を守った。藤枝明誠は藤枝東との「藤枝ダービー」を2―0で勝利。名古屋グランパスU―18Bが最下位で降格が決まった。

 開誠館の頼れる主将、MF川合亜門(3年)が勝負を決めた。1―0のまま一進一退の攻防が続いた後半33分だ。DF水谷健斗(3年)のパスを受けて右サイドを抜け出すと、左足で静学ゴールのファーサイドへ蹴り込んだ。

 県選手権ではゴールがなく、公式戦での得点は10月11日のプリンス・磐田U―18戦(2〇0)以来、約2か月ぶり。「結果が出ていなかったので良かった。うちの大黒柱なので、全国では伸び伸びと楽しんでプレーしてほしい」と青嶋文明監督(57)は目を細めた。

 高校3年生にとってホームグラウンドで行う最後の公式戦。指揮官からは「思いをこめて戦え」と激励の声が飛んでいた。付属中出身の川合にとっては、6年間の思い出が積もったピッチ。「気持ちが入っていた。勝てて良かった」とうなずいた。

 伏兵も光った。DF浜中伊吹(3年)が後半24分に途中出場。本職ではない左サイドハーフに入ったものの、高い位置でボールを奪うなど存在感を見せた。川合の得点も、逆サイドで奪取した浜中が起点になっており、「積極的に行った。自分の良さが出せた」と笑顔。中学時代はFWで、監督も「(複数ポジションをこなせる)ポリバレントな選手」と評価した。

 先月22日の東海大静岡翔洋戦(1△1)は終盤に追いつかれ、先週の帝京大可児戦(2●4)は前半だけで3失点。その反省を生かし、この日は全員が最後まで集中力を切らさず、4試合ぶりの無失点勝利を飾った。次の公式戦は全国。課題を修正してチーム力を上げていく。(里見 祐司)