<明治安田J1:G大阪4-1東京V>◇最終節◇6日◇パナスタホームでの今季最終戦を完勝で飾り、通算17勝6分け15敗の9…
<明治安田J1:G大阪4-1東京V>◇最終節◇6日◇パナスタ
ホームでの今季最終戦を完勝で飾り、通算17勝6分け15敗の9位でフィニッシュした。
試合後のセレモニーでは、主将のFW宇佐美貴史(33)がマイクの前に立ち、今季限り退任が決まっていたスペイン人、ダニエル・ポヤトス監督(47)への感謝の思いを口にした。
「まずダニ(監督の愛称)、ポヤトス監督。個人的な感謝にはなるが、就任してから本当に大きな役割を僕自身に与えていただき、主将という役割もそう。その中で僕自身が感じる苦しさも大きくなったが、彼とともに仕事をした3年間の中で得た喜びであったり、悔しさ、怒り、その全ての感情が宝物だと思う。ダニがいなければ今の自分もいない、今のガンバもなかったと思う。本当に3年間ありがとう」
指揮官就任1年目の23年は、最後まで残留争いを強いられての16位。24年は天皇杯準優勝とリーグ4位。今季はACL2も戦いながら、タイトルへ近づくことはできなかった。ただ、選手に寄り添った指導で信頼関係は築けていた。
宇佐美の言葉を聞く指揮官は、必死に涙をこらえていた。
さらに宇佐美は、今季限りで契約満了が決まっていたブラジル人MFファン・アラーノ(29)の名を挙げて「副主将で自分をサポートしてくれ、4年前の降格ぎりぎりのところで救ってくれて感謝しています」と言うと、予定にはなかったアラーノのあいさつの時間となった。
涙を我慢できず、言葉を詰まらせた助っ人は「ここに来る時、どれだけ力になれるか不安もあったが、自分のベストを尽くし、できることはやりきった。このユニホームと副主将に誇りを持っています」と、素直に胸の内を語った。
22年も残留争いに巻き込まれた1年で、夏に鹿島から完全移籍で加入したアラーノが、前線で強烈な推進力を見せて得点機を演出するなど、G大阪の窮地を救った。
選手の涙やサポーターの拍手に包まれたホームはこの日、観衆3万3627人を記録。今季J1リーグ19試合で計57万135人となった。既に初の50万人を突破していたが、ホーム年間来場者数の1試合平均も初めて3万人を突破する3万7人となった。
◆ポヤトス監督 3年前に就任した時、すごくチーム状況は厳しかった。家族に支えてもらいながら、このクラブを戻すべきところに戻さなければいけないと試練に立ち向かってきた。みなさんには、引き続き後押しをお願いしたい。本当にありがとうございました。