「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ) 女子フリーが行われ、22年北京五輪銅メダリストで、SP5…
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ)
女子フリーが行われ、22年北京五輪銅メダリストで、SP5位からの巻き返しを狙った坂本花織(25)=シスメックス=はフリー149・40点、合計218・80点をマークし、逆転で3位となり、銅メダルを獲得。銀メダルを獲得した17歳の中井亜美とともに日本勢上位2人に入り、3大会連続五輪代表入りへ前進した。
3位になったことが判明した瞬間、しゃがみ込んで号泣した。「諦めちゃダメだと。このファイナルで枯れるくらい泣いた。もう体内の水分30%になりそう」。
フリー「愛の賛歌」にのって、冒頭のダブルアクセルを軽やかに決めると、続く3回転フリップも成功。SPで失敗した3回転ルッツからの連続ジャンプも成功させて、勢いに乗った。後半の3回転サルコー、3回転フリップ-3回転トーループも決めたが、ダブルアクセルからの3連続ジャンプで、最初が1回転半に。それでも最後の3回転ループはキッチリ成功させた。
今季限りで現役引退を表明している中で、最後のGPファイナル。演技後は少し悔しそうな表情を浮かべた後、笑顔で歓声に応えた。涙のSPからしっかりと巻き返して、大会を終えた。
SP首位だった千葉百音がフリーでまさかの失速。ベテランの安定感をみせた坂本に、銅メダルがもたらされた。3大会連続の五輪代表入りへ大きく前進した。