◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 最終日(6日、名古屋・IGアリーナ) 男子フリーが行われ、ショートプ…

◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 最終日(6日、名古屋・IGアリーナ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位から出た鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は193・64点、合計点302・41で2位。同2位の佐藤駿(エームサービス・明大)は194・02点、合計292・08とともに自己ベストをマークして3位だった。SP3位の世界王者、マリニン(米国)が世界最高の238・24点、合計332・29点で逆転優勝した。

 鍵山は試合直後、「正直言って、めっちゃ悔しい」と素直な気持ちを明かした。SPを首位で出て、フリーも「自信を持ってリンクに入りました。演技中もしっかりと自分と向き合って、最後まで滑りきることができた。細かいミスだったりとか、改善点はたくさんありますけれども、ひとまず、よくできた部分もしっかりと見つかった試合だった。そこをしっかりと伸ばしていきたいと思います」と表情には充実感もあった。

 優勝したマリニンは6種7本の4回転ジャンプを組み込む異次元のプログラムで、逆転優勝。26年ミラノ・コルティナ五輪の前哨戦は敗れたが「マリニン選手がものすごい演技をしたり、刺激をもらいまくりだった」と鍵山。

 次戦は代表切符がかかる全日本選手権(19日開幕、東京)だ。「この試合で勢いの流れはついてきていると思うので、しっかりとこの悔しさだったり、今回得られたものを忘れずに、全日本はさらに良いパフォーマンスができるように努力を重ねて参りたいと思います」と本戦での雪辱を誓う。