「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ) 男子フリーが行われ、北京五輪銀メダリストで、SP首位の鍵…

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ)

 男子フリーが行われ、北京五輪銀メダリストで、SP首位の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=はフリーは4位の193・64点、今季ベストの合計302・41点で2年連続の銀メダルに終わった。SP3位だった世界王者のイリア・マリニン(21)=米国=が4回転6種類7本を決める衝撃的な演技で自身の持つ228・97点を上回るフリー世界新記録となる238・24点で、合計332・29点とし、逆転で3連覇を飾った。佐藤駿(21)=エームサービス・明大=が292・08点で2年連続の3位だった。

 鍵山は冒頭の4回転サルコーに成功すると、続く4回転トーループからの連続ジャンプはセカンドが2回転に。続く3回転ルッツ、トリプルアクセルからの3連続ジャンプも決めたが後半の連続3回転の2番目が2回転になるなど細かなミスも出た。

 演技後は鍵山は「正直、めっちゃ悔しい。イリア選手がすごい演技した。刺激をもらいまくり。五輪に向けてもっといい演技ができるようにしたい。この悔しさを忘れずに」と、うなずいた。五輪前哨戦で初の金メダルでマリニンに勝利し、弾みをつけたかったが、ライバルの強さをみせつけられる形となった。