◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィックフェザー級(57・1キロ以下)10回戦 〇王者・藤田健児(判 定)同級8位ペテ…
◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィックフェザー級(57・1キロ以下)10回戦 〇王者・藤田健児(判 定)同級8位ペテ・アポリナル●(6日、後楽園ホール)
チャンピオンの藤田健児(31)=帝拳=が4度目の防衛に成功した。同級8位ペテ・アポリナル(30)=フィリピン=の挑戦を受けた藤田は、序盤から確実にパンチをヒットし3―0の大差判定勝ち。デビューからの連勝を10に伸ばした
「ベルトを守ることは当たり前と思っていたが、相手が強くて苦しい試合になった。最後まで倒そうと思っていたので、そこは悔いが残る」と王座を死守した喜びと、倒せなかった悔しさが交差した。初回から上下に打ち分けタフなアポリナルにダメージを与えた。ボディー、顔面に左ストレートをヒットしても、挑戦者は果敢に打ち返してくる。ポイントでは圧倒しているが、何かしっくりこない勝利となった。
勝って世界への名乗りを上げたかった。それもKO勝ちで。アマでは10冠という輝かしい実績を手土産にプロ入り。31歳となり、来年が世界への勝負の年と決め込む。「前回の試合(7月)は倒すことができたので60点ぐらい。今日は50点もいかない」と自己採点は厳しい。フットワークを駆使して相手をいなすスタイルが持ち味のテクニシャン。世界を狙うことに狂いはないが、この日の内容を受け「(世界とは)今ははっきりとは言えない。それでも、これから世界チャンピオンとやるために、もう一段上げていきたい」と勝負の2026年をにらみ、気持ちを込めた。
戦績は藤田が10戦全勝(5KO)、アポリナルが18勝(11KO)7敗1分け。