プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)が6日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。17日、東京・両国国…

プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)が6日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。17日、東京・両国国技館で同級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国)に挑戦する。同日にはシャドーボクシング、松本好二トレーナー(56)とのミット打ちを各1ラウンドずつ披露し、順調な調整ぶりをうかがわせた。今回は同門の先輩となる4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32)から直接、オラスクアガ対策を伝授されたと明かした。

井上がオラスクアガのスタイルをマネしながら1度、軽めのスパーリングを4ラウンドしたという。桑原は「オラスクアガ選手のものまね、似た動き、アドバイスもいただきました。めっちゃ効果がありました。何でもできるな、この人はと思いました。内容は秘密ですが。チャンスだから頑張れよと言われた」と手応え十分の表情を浮かべていた。

24年5月、東京ドームで当時のWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に判定負けして以来、約1年7カ月ぶりの世界挑戦となる。前回は最終調整中に負傷し、満足な実戦練習が積めていなかった。桑原は「前回は初めての世界戦で練習もフワフワしていたかなと思う」と反省。その上で「前回の時よりもこの10日前ぐらいでパワーもキレも落ちていないですし、本当に1カ月前のままで現在も至っている。減量の疲れも感じていない。モチベーションの高さが要因です」と言い切っていた。