◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ) 鹿島が横浜FMを2―1で下し、9シーズンぶり9度目…

◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ)

 鹿島が横浜FMを2―1で下し、9シーズンぶり9度目のJ1制覇を果たした。主要タイトル通算21冠目となり、Jクラブ最多を更新した。

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 涙がこらえられなかった。9季ぶりの優勝が決まると、ベンチの選手たちが一斉にピットへと駆け出した。

 感極まる鈴木優磨と植田直通が熱い抱擁をかわす。三竿健斗は涙目で雄たけび。今季から加入のレオセアラ、小池龍太の目にも涙。待ち焦がれた瞬間が、ついに来た。

 鹿島らしさに満ちた勝利だった。立ち上がりから際立ったのは「圧」。鋭いプレスで相手に圧力をかけ、試合の主導権を握った。その中で、今季からチームとして取り組んできた「技術」で相手を剥がす場面も多く見られた。

 前半20分、荒木の折り返しをレオセアラが合わせ、今季20ゴール目でネットを揺らした。後半にも素晴らしい右サイドの崩しから、レオセアラが再び合わせて追加点を奪った。

 終盤に1点を返されたが、横浜FMの猛攻を耐え、タイトルをつかんだ。植田は「長い時間待たせてしまったことを申し訳なく思っていた。(欧州から)自分が帰ってきた意味を、やっと今日示せたと思う」と涙。「鹿島が1番だ!」と叫び、満員のスタンドをあおった。