◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ) 鹿島が9シーズンぶり9度目のJ1制覇を果たした。主…

◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ)

 鹿島が9シーズンぶり9度目のJ1制覇を果たした。主要タイトル通算21冠目となり、Jクラブ最多を更新した。

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 現役時代の1999年以来、指揮官として26年ぶりに鹿島に帰ってきた鬼木達監督が、就任1年目でタイトルをもたらした。

 「もう言うことないです。このスタジアムってすごいなと思いました。選手はこの1年を通じて、本当にたくましくなってくれた」と感慨に浸り「鹿島、最高!」と声を張り上げた。

 川崎で通算7冠を獲得した鬼木監督は、タイトル獲得数でオズワルド・オリヴェイラ氏(元鹿島、浦和監督)と並んでいたが、8冠目の獲得により、歴代単独トップに立った。また、J1の2クラブでのリーグ戦優勝も、史上初の快挙となった。

 就任後、指揮官は口酸っぱく「勝ちきる姿勢」の重要性を伝えてきた。求めるのは、いつだって勝利だけを狙う姿勢。エースの鈴木優磨は「監督が1番負けず嫌いだからね」と評する。

 セレモニーで指揮官は「皆さんと1つになり続けて、来年もその先も、タイトルを取り続けましょう」とサポーターに訴えた。J草創期の鹿島を知る指揮官の情熱が、鹿島を頂点へと導いた。

 ◆鬼木 達(おにき・とおる)1974年4月20日、千葉・船橋市生まれ。51歳。93年のJ初年度に市船橋高から鹿島入り。6年間在籍し、通算27試合1得点。2006年に川崎で現役を引退し、指導者転身。17年の監督就任以降、リーグV4回(17、18、20、21年)、ルヴァン杯V1回(19年)、天皇杯V2回(20、23年度)。今季から26シーズンぶりに鹿島復帰。愛称は鬼さん。好きな色は赤。