◆第78回鳴尾記念・G3(12月6日、阪神競馬場・芝1800メートル、良) 14年ぶりに師走開催に戻った伝統の中距離重賞…

◆第78回鳴尾記念・G3(12月6日、阪神競馬場・芝1800メートル、良)

 14年ぶりに師走開催に戻った伝統の中距離重賞は14頭立てで争われ、川田将雅騎手が騎乗した1番人気のグランヴィノス(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父キタサンブラック)は4着だった。4コーナー6番手から、直線で追い込んだが、上位3頭には届かなかった。

 同馬は、脚元の故障で約1年4か月の休養を余儀なくされたが、復帰初戦の7月にオープン入りを決めると、続く前走のチャレンジCで2着。シュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスと3頭のG1馬の半弟にあたる良血が、4きょうだい重賞制覇に挑んだが、次戦以降にお預けとなった。

 勝ったのは2番人気のデビットバローズ(セン6歳、栗東・上村洋行厩舎、父ロードカナロア)で、勝ちタイムは1分43秒7。2着は7番人気のセンツブラッド(坂井瑠星騎手)、3着には3番人気のマテンロウレオ(横山典弘騎手)が入った。

 川田将雅騎手(グランヴィノス=4着)「勝ち馬を見ながら、最後はこれだけ離されたので、今日できる精いっぱいの走りです」

 

 坂井瑠星騎手(センツブラッド=2着)「具合も前回より良かったし、展開もイメージ通りでいいレースができました」

 横山典弘騎手(マテンロウレオ=3着)「相変わらず気が難しいね。ちゃんと走れば勝てる馬なんだけどね」

 田口貫太騎手(ニホンピロキーフ=5着)「3、4コーナーで若干力んで最後に脚が上がりました。あそこで折り合えていたら、もっと際どかったと思います。それでも、よく頑張って走ってくれています」

 国分優作騎手(ブラックシールド=6着)「ダッシュがつかなかったですね。出していっても前が速かったので、切り替えていい脚を使えました。馬もリラックスしていて、そのあたりの成長もあったのかもしれません」

 高杉吏麒騎手(サンストックトン=7着)「リズムが良かったです。頑張ってくれました」

 武豊騎手(オニャンコポン=8着)「内枠だったので、内にこだわりましたが、ちょっと窮屈になりました」

 吉田隼人騎手(ナムラエイハブ=9着)「内回りの方がいいですね。前に行っても、外回りでしたから絡まれました。スッといければ良かったのですが…」

 北村友一騎手(オールナット=10着)「元々ピリピリした気性でしたが、落ち着いて走れるようになりました。ですが、落ち着いてきたことで、1800メートルではいいリズムに乗っていけませんでした。今ならもう少し距離があってもいいのかもしれません」

 丸田恭介騎手(ラーグルフ=11着)「前走より復調しているかなと思います。少し良くなっているのかな」

 池添謙一騎手(ショウナンマグマ=12着)「外からのプレッシャーがきつかったですが、自分のスタイルでハナに行きました。自分の競馬はしていますが、阪神は坂があるので、京都の方がいいかもしれません」

 団野大成騎手(ウエストナウ=13着)「1800メートルでは若干忙しいかなと感じます。馬群もあまり良くないのかもしれません」