◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ) 鹿島が9シーズンぶり9度目のJ1制覇を果たした。主…

◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ)

 鹿島が9シーズンぶり9度目のJ1制覇を果たした。主要タイトル通算21冠目となり、Jクラブ最多を更新した。

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 Jリーグアウォーズは11日に行われ、今季のJリーグの各賞受賞者が発表される。

 J1のMVPは、優勝チームからの選出が基本。2位以下のチームからの選出は直近5シーズンでは20年の柏FWオルンガのみ。“オルンガ級”のインパクトを残した選手は2位以下にはいないため、優勝した鹿島からの選出となりそうだ。

 出場試合数で言えば、鹿島の全試合出場はGK早川友基、DF植田直通、MF松村優太、FW鈴木優磨の4人。松村は途中出場が中心のため、実質は上記3人に得点王獲得のFWレオセアラを加えた4人で争う構図となりそうだ。

 早川は日本代表デビューを飾るなど、大きな飛躍を遂げた。ビッグセーブは数知れず、かつ安定感も光った。“現役日本代表”の肩書は追い風か。

 植田はけが人続出のチームを最終ラインで支え、フルタイム出場を記録。警告ゼロでシーズンを終えたことで、フェアプレー個人賞の受賞は決定的な状況だが、ここにさらなる栄誉が加わることになるか。

 鈴木はゴール数こそ昨季より減った(10得点)が、ゴール数ではなく、チームの順位で評価が決まるチームの象徴的存在。その数字に表れないプレーがどう評価されるかだろう。

 レオセアラは多くの「理不尽ゴール」でチームに勝ち点を積み上げた。柏から4ゴールを挙げたことは、優勝レースの結果に直結したと言える。この日の2得点も得点王とのダブル受賞なるか。