全国高校ラグビー大会(27日開幕、花園)の組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われ、3大会ぶり2度目出場の南北海道代表・…
全国高校ラグビー大会(27日開幕、花園)の組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われ、3大会ぶり2度目出場の南北海道代表・立命館慶祥の初戦は28日仙台育英(宮城)との対戦に決まった。SO田尾公謙主将(3年)は「目標は2回戦突破」と、花園初勝利のさらなる先を見据える。チームのジャージーと同じ黄色と紺色のだるまには、金色で「花園二勝」の文字が入っている。前回出場の22年に用意されたものだ。3年間片目のままのだるまに目入れする。
攻撃のキーマンはWTB浅野大樹(3年)。50メートル走6秒0の俊足ポイントゲッターだ。立命館慶祥中から進学。前回花園初出場時は中学3年生で、現地で観戦した。1回戦で石見智翠館に7-34で破れたが、中学でラグビーを辞めようと考えていた浅野の心を打った。「先輩たちが立命館を背負って戦っている姿がかっこいいと思い、高校でも続けようと決めた。花園で戦ってみたいと思った」。3年前にあこがれた舞台に立つ。
就任3年目の元リーグワン横浜・高島忍監督(33)のもと、展開ラグビーを磨いてきた。9月の南北海道大会後は室内練習を中心に「アタックにプラスしたいものを狭い場所で練習した」と強化。11月には滋賀遠征で母校の立命大で練習し、地元強豪高校との実戦で試した。「3年間かけてやってきた。花園でもアタックし続ける」と誓う。184センチの長身CTB渡辺悠生(3年)は「先輩たちを超えたい」と、チームの歴史を変える花園初勝利への覚悟を見せた。【保坂果那】