◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ) 横浜FMが最終戦で鹿島に1―2で敗れ、目の前で優勝…

◆明治安田J1リーグ▽第38節 鹿島2―1横浜FM(6日・メルスタ)

 横浜FMが最終戦で鹿島に1―2で敗れ、目の前で優勝を許した。

 今季は2度の監督交代やクラブ初の単独最下位に転落するなど苦しんだシーズンだったが、大島監督のもとで中盤以降は巻き返し、2試合を残して残留が決定。前節のホーム最終戦のC大阪戦も3―1で快勝し、最終盤で4試合連続3得点以上で今季最長の4連勝を記録するなど、勢いのままに優勝に王手を懸けている鹿島の敵地へと乗り込んだ。

 現役大学生のDF関富貫太(桐蔭横浜大)、FW松村晃助(法大)を抜てきし、出場停止明けのDFキニョーネスも先発に復帰。4試合連続得点中のFW植中朝日も名を連ねた中での一戦となったが、立ち上がりから優勝への執念を見せる鹿島に圧倒される。

 ロングボールを前線に蹴り、セカンドボールの回収からチャンスを作りたかったが、相手の屈強なセンターバックコンビにはじき返され続けるなど、エリア内まで侵入する場面も作れず。

 守備でも前半20分に失点を許し、後半12分にもクロスから失点。球際の勝負やセカンドボールの回収でも劣勢に立たされ、初の枠内シュートは後半45分のMF天野のミドルシュート。その後、MF天野が鮮やかなループシュートを決めて1点差に迫ったが、及ばなかった。

 連勝は4で止まり、今季は38試合で12勝7分け19敗の15位で終えた。試合後の会見で大島秀夫監督は冒頭で鹿島の優勝を祝福した上で、「自分たちが絶対にこの難しい試合で上回らなければいけないと感じていた中央のところで全部相手にやられてしまった。なすすべなく最後まで押し切られた。ただ、最後まで諦めずに1点を取った姿は誇らしかったですし、選手は最後までよく戦ったと思います」と話した。