サッカーの2026年北中米W杯の組み合わせ抽選会が米国東部時間5日(日本時間6日)にワシントンDC、ジョン・F・ケネデ…
サッカーの2026年北中米W杯の組み合わせ抽選会が米国東部時間5日(日本時間6日)にワシントンDC、ジョン・F・ケネディ・センターで行われ、8大会連続8度目の出場となるFIFAランク18位の日本はF組で、同7位オランダ、同40位チュニジア、欧州予選プレーオフ(PO)B組(スウェーデン、ウクライナ、ポーランド、アルバニア)の勝者と戦うことが決まった。スポーツ報知評論家の北澤豪氏が日本の1次リーグを展望した。
W杯出場枠は増えたが、日本のF組は今までと変わらない厳しさを感じた。
欧州プレーオフのチームが同組になったことが一番だろう。どこが勝ち上がってきても難敵だ。スウェーデンはトリッキーさはないが、逆に大崩れもない。安定感が持ち味。ポーランドは個々の能力が高い。あまり知られていないアルバニアもまとまりがあり、スピード豊か。侮れない。ウクライナはアグレッシブさ、テクニック、フィジカルの強さを持ち合わせていて、トータルで言えばこの中で一番やりづらいかもしれない。
優勝を目指すのであれば、1次リーグは1位通過したい。初戦のオランダ戦が重要。オランダは最近、国際大会でとびっきりの成績は残せていないが、クーマン監督が選手に規律を持たせて勝負してくる好チーム。デヨングら中盤の真ん中の選手の質が高い。ここで後手に回ると、両サイドやFWにチャンスを与えてしまう。FWガクポはチャンスメーカーであり、得点感覚にも優れている。最低でも勝ち点1を獲得して、ライバルと五分にしておきたい。
2戦目で対戦するチュニジアはアフリカ予選10試合で無失点は、異常ともいえる成績だ。組織的な堅守速攻には要注意。これまで、日本にとっては好相性だったかもしれないが、以前とは違う。アフリカ勢の中でも戦術が洗練されている。ただ、負けられない相手であることも事実だ。
F組を1位か2位で勝ち上がると、決勝トーナメント初戦でC組の優勝候補ブラジル、モロッコと対戦するかもしれない。今大会は組3位までが決勝Tに出られる可能性があることから、1次リーグは消耗戦になるが、今の日本代表は攻守において選手層の厚みがある。狙うのはあくまで首位通過だ。(スポーツ報知評論家)