スポーツ賭博問題が大きな懸念となっているMLBが、今度は「賭博の抜け穴」ともいえそうな「プレディクション・マーケット(予…

スポーツ賭博問題が大きな懸念となっているMLBが、今度は「賭博の抜け穴」ともいえそうな「プレディクション・マーケット(予測市場)」にも警戒し始めたと、米専門メディア「フロントオフィス・スポーツ」が5日(日本時間6日)伝えた。

予測市場とは、あらゆるものごとについて予測し、その結果を売買するもので、米国ではこのプラットフォームを提供する大手に「カルシ」「ポリーマーケット」などがある。予想市場にはスポーツの試合で起こることや結果なども含まれるが、スポーツ賭博とは区別され、米国でスポーツ賭博を禁止している州でもスポーツ予想プラットフォームを使うことが合法となっている。

だが記事によると、MLBと選手会は今年8月、野球に関する予測市場のプラットフォームを使用しないよう選手全員に通達メモを渡したという。MLBとしては、野球賭博と同等の扱いとする考えを示したことになる。

MLBでは今年、ガーディアンズの守護神エマニュエル・クラセ、救援右腕ルイス・オルティスが野球賭博に不正にかかわった容疑で逮捕、起訴される大きなスキャンダルが起こり、選手が脅迫されるなどの問題も続出している。