アマ6冠ボクサー片岡雷斗(19=大橋)が新愛称「ザ・サンダー」としてプロの第1歩を踏み出した。5日、東京・後楽園ホールで…

アマ6冠ボクサー片岡雷斗(19=大橋)が新愛称「ザ・サンダー」としてプロの第1歩を踏み出した。

5日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦)プロテストを受験。筆記試験は80点、実技は同門の先輩で東洋太平洋ミニマム級王者の石井武志(26=大橋)とのスパーリングなどに取り組み「後楽園ホールの舞台は初めてで緊張した。新鮮な感覚。(石井は)パンチが強いので、接近戦を意識しスパーリングしました」と安堵(あんど)の笑み。6日が合格発表となる。

1日のプロ転向会見で所属ジムの大橋秀行会長(60)から「雷斗(らいと)」にちなみ、愛称を「サンダーストーム」と命名された。この日、プロテストを視察した同会長は「サンダーストームは言いにくいので『ザ・サンダー』に変えたい。(プロレスラー)天龍源一郎の入場曲でもあり、あとは(元横綱・双羽黒の)北尾光司も(プロレスラー時代に)サンダーストームと呼ばれていたので」と明かした。伝えられた片岡は「どちらも格好いいです」と笑顔で受け入れた。

来年3月、待望のプロデビューを果たす。対戦相手にはアジア王座などのランキングに入る選手になる見通し。プロではミニマム級からスーパーバンタム級まで世界6階級制覇を目標に掲げている。大橋会長も「パンチがあってディフェンスも良い。後楽園で落ち着いていた。5階級制覇? 可能だね」と後押しした。

片岡は「ボクシングでみせるのが1番。(同門の4団体統一スーパーバンタム級王者井上)尚弥さんのようにみせたい。見ている人たちに力を与えられる選手になりたい。見ていて夢と希望を与えられるボクサーが目標」と声をはずませていた。【藤中栄二】