柔道男子66キロ級で、五輪2連覇王者の阿部一二三(28)=パーク24=が5日、都内で行われた代表合宿に参加し、7日に試…

 柔道男子66キロ級で、五輪2連覇王者の阿部一二三(28)=パーク24=が5日、都内で行われた代表合宿に参加し、7日に試合があるグランドスラム東京大会(6日開幕、東京体育館)に向けて最終調整した。6年ぶりの黒星を喫した6月の世界選手権以来の実戦。「得られるものは多かった。負けでより隙がなくなったかな」と復帰戦Vに自信を漂わせた。

 順当に勝ち進めば、準決勝で世界選手権を制した武岡毅(パーク24)と、決勝では同大会で苦杯を喫したオビド・ゼボフ(タジキスタン)との対戦が濃厚。武岡は今大会を制すれば来年10月の世界選手権(バクー)代表に内定するため、阿部一は3連覇を狙う28年ロサンゼルス五輪の代表争いのためにも、ここで序列を明確にしておきたい。「負けた時こそ初心に戻れる。五輪3連覇をするためにどうしたらいいかを考えられた。勝ち切って来年につなげたい」と気持ちを引き締めた。