「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日、IGアリーナ) ジュニア女子は島田麻央(17)=木下グループ=が合計21…

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日、IGアリーナ)

 ジュニア女子は島田麻央(17)=木下グループ=が合計218・13点で4年連続4度目の優勝を果たした。4連覇は史上初。ショートプログラム(SP)、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功したフリーともに1位だった。初出場の岡田芽依(名東FSC)は195・82点で3位。男子はSP首位だった中田璃士(17)=TOKIOインカラミ=がフリー2位の合計249・70点で2位となり、2年ぶりの頂点を逃した。初出場の西野太翔(神奈川・星槎国際高横浜)は5位。

 史上初の4連覇を果たした島田は「自国開催だったので特別な舞台。今までで一番うれしい」と声を弾ませた。シニアも含めて今季世界3位の合計得点をマークした。

 流れるように、しなやかに舞った。冒頭のトリプルアクセルを完璧に着氷。続く4回転トーループは転倒したが、その他のジャンプはきっちりと決めた。「4回転トーループで転倒があったけど、それ以外のミスがないのが久しぶりに達成できた。緊張感がある中でもこのような演技ができたことはすごく自信になる」と充実感に浸った。

 シニア選手との対戦になる全日本選手権(19日開幕・東京)に向けては「ショートプログラムではトリプルアクセルを入れられて、フリーではステップシークエンスが増えるので、その構成で練習したい」。同大会はシニア選手にとってミラノ・コルティナ五輪の代表権を争う一戦となり、張り詰めた雰囲気が予想される。「緊張感を肌で感じて、自分のオリンピックシーズンの選考会に少しでも生かせたら」と2030年の五輪を見据えた。