明治安田J1は6日に各地で最終節が行われ、勝ち点73で首位の鹿島と、同72で2位の柏の優勝争いが決着する。両チームは5…
明治安田J1は6日に各地で最終節が行われ、勝ち点73で首位の鹿島と、同72で2位の柏の優勝争いが決着する。両チームは5日、非公開で調整した。鹿島はホームの横浜M戦に勝てば、2016年以来で、最多を更新する9度目の制覇。引き分けか負けでも柏の結果次第で優勝となる。柏はホームで町田と顔を合わせ、11年以来2度目の頂点を目指す。
逆転Vを信じ、とにかく勝利あるのみ。前節の新潟戦で自身初のハットトリックを達成したFW細谷真大(24)は「勝たないと優勝は見えてこない。タイトルにつながる点を取りたいですし、エースの仕事を全うしたい」と勢いのまま、逆転Vに導く決意を示した。
相手は前半戦にアウェーで0-3と完敗した町田。今季、柏が苦手としてきた強度の高いサッカーやロングスローを特徴とする。さらに天皇杯で初優勝を飾るなど直近の公式戦4連勝中と波に乗る、手ごわいラスボスだ。それでも「真っ向勝負でいきたい」と細谷。積み上げてきた集大成をぶつけ、難敵を撃破する。
柏のアカデミー出身で、クラブ愛は人一倍強い。海外クラブから獲得要請を受けたこともあるが「柏で優勝する」と“おとこ気残留”した。サポーター人気も高く、背番号9がゴールを決めると地響きのような歓声が上がる。「自分が点を取れば、雰囲気を変えられる。勝って一緒に優勝の喜びを分かち合いたい」。決戦のチケットはすでに完売。思い描く逆転Vへのシナリオを体現してみせる。