阪神・桐敷拓馬投手(26)が5日、大阪市内で行われた「ミズノブランドアンバサダーミーティング」で、米大リーグ・カブスの…

 阪神・桐敷拓馬投手(26)が5日、大阪市内で行われた「ミズノブランドアンバサダーミーティング」で、米大リーグ・カブスの今永から金言を授かった。同社製グラブを使用し、世界最高峰の舞台で戦うメジャーリーガーと、意見交換ができる貴重な場。「今永さんと話はさせてもらえたので、グラブの話とかシーズン中の感覚とか、短い時間でしたけど教わることは多かったです」。左腕同士の野球談議で大きな収穫を得た。

 「ツーシームとかスライダーの感覚を聞いたり、フォークを僕はこう投げています、とか。変化球が今年良くなかったんですよ、という話に、今永さんが答えてくれたり。スライダーをどう投げてるって会話もしてもらいました」。70試合に登板し、防御率1・79で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した昨季と比べると、今季は登板数(43試合)も防御率(2・84)も数字を落とした。それだけに、V字回復へのヒントを貪欲に求めた。

 今永は「彼独特の面白い感覚の話も聞けましたし、僕も彼の投球をよく見たりしてるので、すごくいい会話の時間でした」と真摯(しんし)に対応。米国でもNPB投手の動画をチェックしてるといい、「変化の仕方を見て、自分だったら投げられるかなと想像するのが好き」と明かした。

 グラブには今季同様、来季も名前から「馬」マークを入れるという桐敷。惜しみなく教えを与えてくれた今永への恩返しも込めて、午(うま)年に必ず躍動する。