楽天は5日、仙台市内のホテルで新入団選手発表会見を開いた。育成ドラフト2位の大坪梓恩外野手(21)=日本海L石川=は、…
楽天は5日、仙台市内のホテルで新入団選手発表会見を開いた。育成ドラフト2位の大坪梓恩外野手(21)=日本海L石川=は、自慢のパワーで左中間スタンド後方の観覧車直撃弾を予告。過去には電光掲示板を破壊したことがあるというフルパワーの源はあの食べ物?まずは「支配下登録」を目標にプロの世界で暴れ回る。
身長190センチ、体重110キロと恵まれた体格からは想像もつかないほど、大坪ははにかみながら笑った。「本当にスタジアムの観覧車にぶつけられるように頑張りたい」。持ち味であるパワーを生かした観覧車へのアーチ予告。スケール感の大きさは度肝を抜いた。
左中間席後方には、本拠地球場の象徴ともいえる観覧車が回る。観覧車に当てるには飛距離にして推定170メートルほどの超特大弾が必要とみられ、16年にオープンして以来、いまだ成功例はなし。シーズンでは「本当は40本くらい打ちたいと言いたいけど」としながらも、「2桁目指して。まずは支配下を目指して頑張っていきたい」と足元をしっかりと見つめた。
もともと高身長だったが、筋トレに着手したのは昨冬からと遅めだった。100キロ前半だった体重を10キロほど増量し、「ベンチプレスは120キロぐらいは簡単に上がる」と仕上げてきた。また日本海L石川時代には電光掲示板を破壊。球団に謝罪し修繕してもらうなど、破壊王としての実績も持つ。
この体の資本は「いきなりステーキ」の「肩ロース1キロ」だといい、大坪は「1キロ食べると結構(金額が)いく。値段的にも好きになった」と笑った。憧れは昨季途中からチームに加わった外国人のボイトで、このオフ期間に116キロまで増量する計画も遂行中。右の大砲となる素質は十分。荒削りの原石をプロの世界で輝かせていく。
◆大坪梓恩(おおつぼ・しおん)2004年2月2日生まれ、21歳。千葉県千葉市出身。190センチ、110キロ。右投げ右打ち。外野手。ヌーベルベースボールクラブから日本プロスポーツ専門学校に進学。日本海L石川を経て、楽天に育成ドラフト2位で入団。小学生の頃は高身長を生かしてバスケットボールでダンクシュートが得意だった。