広島中村奨成外野手(26)が5日、275%アップの3000万円で更改した。今季は開幕2軍も、主力の離脱もあって4月2日に…

広島中村奨成外野手(26)が5日、275%アップの3000万円で更改した。今季は開幕2軍も、主力の離脱もあって4月2日に1軍に昇格。徐々に出場数を増やすと、スタメンに定着。夏場には右肩肩鎖関節損傷による離脱もあったが、復帰後は「1番中堅」として出場を重ねた。自己最多を大きく更新する104試合出場で打率2割8分2厘、9本塁打、33打点。打撃3部門でキャリアハイを大きく更新する成績を残した。

「今までの数字が低かったので、あまりキャリアハイというのは気にしていなかったですけど、また来年この数字を超えていけるようにやっていかなくちゃいけないと思っています」

活躍の裏には、内助の功もあった。先日、4月に結婚していたことを発表した。「どんなときも、妻には支えていただきましたし、どんな結果で帰ろうとも笑顔で温かいごはんをつくって待ってくれていたので、本当に妻には感謝しています」。二人三脚で飛躍のきっかけをつかんだ。

来季はさらに激しい外野のポジション争いが待っている。契約を更新したファビアンのほか、秋山や野間といった経験者に加え、田村や新人平川らライバルは多い。「自分ができる精いっぱいのことを1日1日、必死にやるだけだと思います。結果を出して、チームを引っ張っていけるように頑張ります」。球団との交渉でも「来季が勝負」と背中を押された。不退転の覚悟で臨んだ今季同様、来季はレギュラーの座を確実なものにする大事なシーズンとなる。(金額は推定)