◆スノーボード・ハーフパイプ ザ・スノーリーグ決勝トーナメント(5日、中国・張家口) 1対1で争う決勝トーナメント(T)…

◆スノーボード・ハーフパイプ ザ・スノーリーグ決勝トーナメント(5日、中国・張家口)

 1対1で争う決勝トーナメント(T)が行われ、22年北京五輪代表で、今年3月の第1回大会6位の小野光希(バートン)が決勝で14歳の中国選手に敗れ、準優勝となった。

 冬季五輪3大会金メダルのレジェンド、ショーン・ホワイト(米国)が新設したプロリーグで、来年2月開幕のミラノ・コルティナ五輪代表選考レースのポイント対象外だが、今大会でシーズン初戦を迎えた。8人による決勝Tでは、準決勝で16歳の工藤璃星(りせ、TOKIOインカラミ)との日本勢対決を制し、決勝に進出。頂点にあと一歩及ばなかったが、来年2月開幕の五輪シーズン初戦で上々のスタートを切った。

 3位決定戦では、初参戦の工藤と22年北京五輪銅メダルで第1回大会を制している冨田せな(宇佐美SC)が対戦し、日本勢対決では工藤に軍配が上がった。頂点こそ地元中国の新星に譲ったが、平野歩夢(TOKIOインカラミ)、戸塚優斗(ヨネックス)、山田琉聖(チームJWSC)が表彰台を独占した男子にまけじと女子も日本勢が2、3、4位の上位を占める活躍を見せた。

 昨季に始まったミラノ・コルティナ五輪の代表選考レースは、来年1月のW杯まで続く。10日からは今季初戦のW杯(中国)が始まる。高さのあるエアで魅了する小野は、選考レースでも上位につける。17歳で初出場した北京五輪でメダルに届かぬ9位の悔しさを胸に、2度目の夢舞台へさらにギアを上げていく。

 ◆ザ・スノーリーグ S・ホワイトが新設したスノーボードとフリースタイルスキー・ハーフパイプのプロリーグで、トップ選手が招待される。3月に米国で第1回を開催しスノーボード男子は戸塚、女子は冨田がV。第3回は来年2月の五輪後に米国、第4回は同3月にスイスで予定。決勝Tは1対1の形式で競い、最大3本のうち先に2勝した方が勝つ。