◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第2日(5日、名古屋・IGアリーナ) 女子ショートプログラム(SP)…

◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第2日(5日、名古屋・IGアリーナ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、千葉百音(木下グループ)が77・27点。自己ベストを3・83点大幅更新し、1位で6日のフリーに進み「足というか全身が震えるくらい緊張していたけど、その中でもよく滑り切れたと思う」とうなずいた。

 GPシリーズ2連勝で臨んだファイナルは最終滑走。顔をこわばらせながらリンクに立った。それでも冒頭の3回転フリップ―トウループの連続ジャンプを成功させると、3本のジャンプ全てをそろえた会心の演技。「精神的にもかなり出したSPだった。今も放心状態になっているくらい、精神的にも体力的にも本番の2分40秒をやりぬけた」興奮冷めやらぬ様子と「感情と点数が一致してない」と率直な胸の内を打ち明けた。

 昨季初出場のGPファイナルで2位。世界選手権も3位と躍進した。26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの前哨戦、日本勢上位2人に入れば代表選考レースで一歩リードする。「落ち着いて臨むというのは100%は無理だけど、その中でも心の波は一つもない状態で臨めるように、気を強くしていきたい」と千葉。初タイトルへ勝負のフリーを迎える。