<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇5日◇第2日◇名古屋市・IGアリーナ◇女子SP来年2月のミラノ・コ…
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇5日◇第2日◇名古屋市・IGアリーナ◇女子SP
来年2月のミラノ・コルティナ大会で五輪初出場を目指す千葉百音(20=木下グループ)は、代表入りへ好発進した。従来の自己ベストを3・83点上回る77・27点をマークし、昨季の世界王者リュウ(米国)や22~24年世界選手権3連覇の坂本花織らを抑えて首位につけた。女子唯一のGP2連勝でファイナルへ進出。最終滑走で登場し鮮やかな紫の衣装に身を包み「ラストダンス」を軽やかに舞った。「すごく緊張したけど、ここが頑張り時だと骨まで感じていた」と冒頭から丁寧に要素を重ねた。
GPシリーズ上位6人で競う今大会は、ミラノ五輪代表の3枠争いのヤマ場となる一戦。1枠目には最終選考会となる全日本選手権(12月19~21日、東京)の優勝者が内定するが、今大会で日本勢上位2人に入れば代表入りへ大きく近づく。切符を巡る熾烈(しれつ)な争いは佳境に入ったが、このSPで大勢のライバルに1歩リードした。
ファイナルは昨季、初出場で銀メダルと飛躍した舞台だが「(初めての五輪イヤーで)緊張する要素は去年と違う。全てが初めての経験なので、感覚を研ぎ澄ましていく」と挑戦心むき出しで挑んだ。「しっかり自分の足を信じてきた」と迷いはない。6日、勝負のフリーへも恐れずに立ち向かう。【勝部晃多】
◆男女シングルのミラノ・コルティナ五輪への道 出場枠は各3。全日本選手権(12月19~21日、東京・代々木第1体育館)の優勝者が最優先で代表入り。2人目は全日本の2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は、全日本終了時の世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイントの上位3人などを選考対象に加える。