柔道男子の鈴木桂治代表監督が5日、都内で取材に応じ、グランドスラム東京大会(6日、開幕)をけがのため欠場した100キロ…
柔道男子の鈴木桂治代表監督が5日、都内で取材に応じ、グランドスラム東京大会(6日、開幕)をけがのため欠場した100キロ超級の斉藤立(JESエレベーター)に対して本音をのぞかせた。
グランドスラム東京大会の同階級は、21年東京五輪王者のルカシュ・クルパレク(チェック)を始め、今年6月の世界選手権を制したイナル・タソエフ(ロシア)など豪華な選手がエントリーしている。試合は練習とは比較できないほどの経験値が得られるだけに、鈴木監督は「練習で組み合うことも経験値になるかもしれないけど、試合前の雰囲気は絶対に違う。試合場で同じ空気感で調整してウオーミングアップして対戦して、これほど経験値が爆上がりするものはない。立にも出てほしかったという思いはある」と語った。
ただ斉藤は昨夏のパリ五輪後に首を手術し、復帰したばかり。11月の講道館杯で優勝したとはいえ、最大の目標でもある28年ロサンゼルス五輪に向けて、現段階での無理は禁物だ。
鈴木監督は斉藤の負傷箇所の明言は避けつつ、「井上(智和)監督と話をしたが治療は模索中とのこと。何カ月後に復帰とか(の話)はできなかった。骨折とかではないが、体もでかいし、負担がかかるんじゃないかな。(欠場は)しょうがない。これから積み上げていく時期なので」と思いやった。