<フィギュアスケート:ジュニアグランプリ(GP)ファイナル>◇5日◇第2日◇愛知・IGアリーナ◇女子フリーショートプログ…

<フィギュアスケート:ジュニアグランプリ(GP)ファイナル>◇5日◇第2日◇愛知・IGアリーナ◇女子フリー

ショートプログラム(SP)首位の島田麻央(17=木下グループ)が、史上初となる大会4連覇を達成した。フリー144・68点の合計218・13点をマーク。今季自己最高73・45点をたたき出したSPに続く今季自己ベストの好演技で首位を守り抜き、ジュニアでの無敗記録も伸ばした。

最終滑走で登場した17歳は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を成功。大技4回転トーループこそ転倒したものの、その後は大きなミスなくまとめて、演技後はほほえみ、うなずいた。

島田は「大きな舞台で優勝することができてうれしい気持ちでいっぱい」と喜びを表し「決して良いだけじゃなかったけど、悪いときも諦めずに滑りきることが自分の強さなんじゃないか」と過去の歩みを振り返った。

島田は11月下旬の全日本ジュニア選手権で史上最多を更新する大会5連覇を達成。年齢制限のため来年2月のミラノ・コルティナ五輪には出場できないが、五輪選考の場となる全日本選手権(12月、東京)のほか、4連覇が懸かる世界ジュニア選手権にも出場予定だ。

SP演技後の取材で、島田は「失敗しないのが自分ではなく、思い切り跳ぶのが自分らしさ」と話していた。以前は「失敗できない」呪縛に苦しめられ、前回大会はフリーでトリプルアクセル(3回転半)、4回転トーループの大技2本を含むジャンプ3本にミスが出た。3連覇にも「複雑な気持ち」と心からは喜べなかったが、今は違う。「自分らしさを忘れず思い切り挑戦して」。「心配事の9割は起こらない」という書籍も頼りに、心身ともに成長してきた。

絶対女王として君臨し続けてきた17歳。ジュニアラストシーズンとなる今季も、最高の形で締めくくる。