柔道男子日本代表の鈴木桂治監督(45)が、グランドスラム(GS)東京大会(6日開幕・東京体育館)をけがで欠場した100キ…
柔道男子日本代表の鈴木桂治監督(45)が、グランドスラム(GS)東京大会(6日開幕・東京体育館)をけがで欠場した100キロ超級の斉藤立(23=JESグループ)の現状を言及した。5日の同大会組み合わせ抽選会後に取材に応じた。
斉藤は5位だった2024年パリ五輪(オリンピック)以来となる国際大会復帰が期待されていた。同年に首を手術し、今年8月に実戦復帰。11月の講道館杯全日本体重別選手権を制して順調な回復をアピールしていた。しかし、1日に欠場を発表し、世界戦復帰は持ち越しとなった。
「治療とかは模索中。ただ、やっぱり体もデカいし、どんな治療が合うとか、どういった環境が合うというのはやっぱり人それぞれなので、いろんな人に話をしているという段階」と鈴木監督は説明する。
この日は具体的なけがの部位や症状などは明言しなかった。すでに所属先の井上智和監督とも復帰への道筋を話し合っているが、「まだ何カ月後に復帰とか、今日はそういう話はできなかった」とした。
今大会の100キロ超級には世界王者のイナル・タソエフ(ロシア)、パリ五輪銀メダルのキム・ミンジョン(韓国)、21年東京五輪王者のルカシュ・クルパレク(チェック)ら強豪の海外勢がエントリー。「全階級を通して一番海外選手のエントリーが豊富なところじゃないかな」と鈴木監督もうなるほどの面々だ。
出場していれば、来年の世界選手権の試金石ともなる機会だった。「これほど爆上がりな経験値になる大会はない。これは100キロ超級としては非常に楽しみですし、もっと言えば立にも出てほしかった」と指揮官は悔やむ。だが、「これも仕方がないこと。これからもっと積み上げていく時期だと思う」と話した。
また、81キロ級を欠場した五輪2連覇中の永瀬貴規(32=旭化成)についても言及。「練習はしているが、まだ痛いところをかばいながらだった。年齢も重ねているので、すぐに治るというような年でもなくなってきている。まずは治療をしながら治して練習していく形がいいのかなと思う」と説明した。